天河瑠璃

あおきほしのよろずばな

碧星萬華

「このロリコンめです」 

禍津日原第四学校の自然科学部に所属する後輩。「天河」は「てんが」のほか「あまかわ」とも読む。



　日共残党のテロリスト天河和茂に育てられたが、実の娘ではなく養子だと言われる。禍津日原第四学校に入学したが、学校側の多くは保護者の「本業」を知らず、知っている教職員自身が残党関係者であるため周囲にはバレない。

　理系教科が得意。休み時間や放課後はいつも地形学研究室（理科室）に引きこもり、本人が考えるところの部活動をしている。自然科学部の顧問は間宮歩と大牧実葉であるため、学内派閥では必然的に大牧らのグループに属している。因みに「地形学研究室」というマニアックな室名は、大牧の専攻である地理学と、間宮の専攻である地球科学の重複分野が地形学という事に由来する…が、無関心な学生にとってはどうでもいい話である。

　性格は内気だが、たまに意味不明な言動に走る事があるため、先日星川結から「電波」というあだ名を勝ち取る事に成功した。大牧と同様、自分以外のヒ トを「実験動物」と見なす歪んだ人格の持ち主。生まれ育ちの不幸な経験が影を落としているらしいので、優しく接してあげましょう（優しくし過ぎると喰われるので注意）。

　父親の和茂がテロリストであるという事実を知っているが、他方で娘の自分には普通に優しく接してくれるし、生活や子育ての資金調達のため、そして彼なりの正義感で犯罪に手を染めた事も理解しており、政府に通報すべきか大いに葛藤した。和茂は後に八月事変を起して逮捕され、禍津日原で懲役に服し武装闘争から離れ、娘にこれまでの事を詫びた。

• 和茂の裁判が行われた際、検察側は瑠璃に「私とみんなを苦しめたお父さんを死刑にして下さい！」と証言させようとし、またも瑠璃を悩ませたが、和茂は先手を打って「私を殺せ！」と大演説を行ったため、被告人の願望を叶えてはならないという意見が高まり、極刑回避の一因になった。

何はともあれ親子の和解も成り、瑠璃は科学者を夢見て学問に一層励み、仲間達と共に充実した日々を送っている。

　水属性。ラピスラズリ（青金石）を身に着けており、また雪花晴華と同じく傘による空中移動が可能。このほか電熱線（発泡スチロールカッター）を剣形に捻じ曲げた危なっかしい武器を使う事もあり、これには火属性が付加される。タロットカードは17「星」で、一等星シリウス（大犬座）や「希望」を象徴する。